介護業界では慢性的な人手不足が問題となっているため、仕事探しはそれ程難しくはない。けれど、人手不足となるには理由があるものだ。闇雲に仕事を見つけるのではなく、しっかりと人手不足の背景を知り、適切な職場を見つけることが大切と言える。
まず、人手不足には2パターンあることを頭に入れておきたい。1つは、働き手の確保が難しいといった問題だ。働き手となる絶対数が少ない場合や、人気がなく、他の業種へと人が流れてしまっている場合に起きると言える。
そしてもう1つは、離職率の高さから人手不足に陥っているパターンだ。せっかくの働き手を確保しても、仕事を続けてもらえないという場合、職場環境や待遇といった面でも問題があると考えられるので注意が必要だ。
どちらも慢性的な人手不足を引き起こすと考えられるが、両方が同時に起こっている場合、更に事態は深刻となる。そして、残念ながら介護職の人手不足には、これら2つの要因が影響していることが多いと言える。
介護職には、賃金が低い、仕事がきつい、といった印象があることも否定できない。だが実際に働き始めてみると、思いの他、働き易いということもあるし、職場によって状況は変わってくるため一概には言えないものだ。しかし、業界全体のイメージとして好ましくない情報が広まっていると払拭するのは難しく、真実を判断することは困難となる。
仕事探しの際は、待遇面だけでなく、実際に働いている人からの口コミや利用者からの評判を参考にし、離職率や人手不足解消の為の取り組みの有無についても確認することが欠かせない。また、職場の規模に対する従業員の人数から、人手不足かどうかの判断をすることも有効だ。